パーティーの始まる予感

★葵の私見
　多くの人が危惧している円高ですが、中国が日本の国債を買いまくっている時点でこの流れは止められないのかな、とも思います。日本の国債の場合、全ては円建てですので、即ち円を買っていることと同義です。これだけ政治不振にあえぎ、デフレの波に晒されながらも他国が円を求めて止まないのは経済安定度だけは信頼があるからに他ならず‥‥‥それが故にかつての１９９５年４月の最高値を貫きに行く展開も視野に入れて考えないといけません。

　もっとも、昨日は一部のトレーダーからは「なぜ、８５円台を抜けないんだ！」との不満にも満ちた声がネットのあちこちで散見されました。そんなに世界経済が破綻してほしいのか、トレーダーというのはほとほと厄介な人種だとも感じます。

　昨夜の主戦場は明らかにユーロでした。ユーロ円の下落が今週に入ってから急に加速したように感じます。実際に値幅もあるのですが、逆に意外と強いのがポンド。かなり微妙な値動きを見せているのが豪ドルといったところです。

　８月４日に発表されたオーストラリアの住宅価格や貿易黒字のニュースはインパクトがありましたが、それでもその発表をピークアウトとして今日の下落まで続いてしまっています。金はともかくとして鉱物資源の価格が下落している昨今、オーストラリアには痛い展開です。
　最も、高金利通貨には違いないので、欲しがるトレーダー達は沢山いる筈です。このまま円が買われるとしても、一直線には下がらずに激しい上下が予想されます。そこをすくい取っていくのも良さそうなトレードスタイルです。

　一方、今夜はアメリカの中古住宅販売件数が発表になります。２３：００というダウの開場後の時間にどの程度の影響力が出るのか。果たしてドル円は８５円を抜けてくるのかどうか。今夜は要必見の相場付きと言えそうです。

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