それでも前へ

■9月28日〜週末までの実トレードの分析結果

9月28日(月)    −29,100円(21回)

9月29日(火)    −21,448円(18回)

9月30日(水)     −34,242円(22回)

10月1日(木)     −1,842円(11回)

10月2日(金)      +9,880円(17回)

総純損益:−7,6751

総トレード回数:89回(一日平均:17.8回)

大利益:16,320円

最大ドローダウン:−11,000円

初期投資額からのドローダウン:7,9147円

総利益額:+71,405円(44回)

総損失額:−148,156円(44回)

勝率:50.0%

プロフィットファクター0.48

期待損益(平均損益額):−862

*同値撤退は損失、収益どちらにもカウントはしていませんが、トレード回数として含んで計算しています。


 惨憺たる結果となりました‥‥‥。今日はいつになく長いです。それだけに思うところが沢山あったのです。

 最初の月曜日に、下調べを入念にしていたつもりが読みを誤り、日経平均が意外高。その後も連日、なんとか取り返そうとするものの、連続ロスカットが重なっていきました。絶対的な決まり事として塩漬けするようなことだけは避けたので、一回で全てを失うような大損害はありませんでしたが、それだけに序々に減っていくのは苦痛の作業です。

 最大利益と最大損失を見て頂ければ分かる通り、最大の利益額は大きくとも、それを取りに行くまでに細かいロスカットが多すぎでした。大艦巨砲主義も考えものです。

 原因は2つ。
 1つ目はトレンド追随型を主軸にしていると、「トレンドが発生した」と思って追っかけエントリーをする度に再び元のレンジ相場に戻ることが多かったです。無理に初動を掴みにいこうとすると、これ以上ないというくらいの最悪の高値で買い、安値で売ることになってしまいます。
 それでも何とか掴もうと時間帯をずらしたり、実際にトレンドに乗ったりもしたのですが、その度に利食う前に逆方向へ動いて撃沈。利を伸ばすのがトレンド追随型の基本であるだけに、相性最悪のレンジとぶつかる、下手さ爆発です。
 2つ目は上記にあるように、利を伸ばそうとするあまりに利益を取り逃がしている時が実に多かったことです。これは、どんなに拭っても拭いきれない“焦り”でもあり“欲”でもあります。先週の資産曲線は普段、細かいロスカットがあり、たまに大きな利益があり‥‥‥というエッジを描きながらの上昇を描いていくのが基本です。
 しかし、普段から細かいロスカットが多い分、僅かな金額で利食うのがためらわれてしまうのです。「ここで利食いをしても、先の損失を埋め合わせることができない。次にいつチャンスが来るかも分からない。せめて、この先のレジスタンスラインまで粘れれば‥‥‥」などという具合です。

 下らない考えとは思います。しかし、成功率より一回の利益額を求める方法ではどうしてもタイトな勝負を挑みがちになっていってしまうのです。逆を言うなら、これを克服できるなら、トレンド追随型でも問題なく増やせるのでしょう。


 そこで、取ろうとしながらもドカドカやられていく中、相談に乗って貰った方との話も含めて考えに考えて木曜日にやり方を変えようと決心するに至りました。


 以前に開設キャンペーンのサービス狙いで開いたEMCOMというところに口座を持っています。元々、細やかな速度重視の発注を得意とするFX業者です。ここを第二口座として入金し、超短期のスキャルプを主軸として活用します。今まで使用していた第一口座は従来通り短期の数分軸から数日をまたいでの中期までをザックリと狙います。

 第一口座は外為オンラインだけだったのですが、実はそちらでスキャルプに挑戦した際にはことごとく撃沈した経験があります。
 これは無理からぬ話で、小さな値幅を取りに行くのは不向きな発注システムだからです。「そんなに違いがあるもんか? 腕だろう」と考える方も多いと思います。自分もそう考えていました。

 しかし、実際に試しに使ってみると、非常に使い勝手が良いのです。例えば、指し値や逆指し値を指しておきながら、取り消しと同時に成り行きで発注(あるいはその逆)とか。複数のポジションを一斉に発注、変更、取り消しなどお手のもの。しかも、総含み損、または総含み益が一定額に達すると決済発注を行うというリスクコントロール機能まであります。開設した時には気づかなかったのですが、「これがあったらいいな」と思っていた機能が満載で、改めて見るとかなり使える口座だと感心しました。

 ところが‥‥‥人生そうは甘くはありません。木曜日にさっそく無理して作った10万円を入金してやってみたのですが‥‥‥PCが間に合ってくれない。
 発注画面がよくできているだけに重たいらしく、今使っているPCでは発注ウィンドウを出すまでに1分くらいかかる時もあります。
 スキャルプで1分動けないなど言語道断。それでも、緩やかな値動きを狙ってチクチクと増やしていけたので「おお、これはいけるか!」と喜んだのも束の間‥‥‥木曜日の夜半。ポンド円で撃沈‥‥‥。逆方向へ動き始めても発注画面は固まったまま。モニターを前にしてもがき続けることになりました。
 まあ、発注が間に合わないのを言い訳に、ナンピンしていた自分もいけなかったのです。一括決済機能があるからと言って無理はいけません。

 翌日、別のPCを借りて試しにやってみたら、サクサク動く動く‥‥‥。ところが、そのPCを使い始める前にまたもや逆方向へ‥‥‥。これも言い訳です。収益を焦るばかりに先に取引を開始していたのですから。あと30分、このPC使うのが早ければ、などと思っても含み損の赤い数字。

 そして、悪夢が訪れました。昨夜の米国の雇用統計&失業率の時間まで含み損を抱えたまま粘ってしまったのです。

「こ‥‥‥ここでこれ以上の損失を出すわけにはいかない」

 ならヘッジでもかけておけば良かったのでしょうが、つい外為オンラインの時と同様に逆指し値を指して損失を限定しようとしました。
 経験のある方もいるかもしれませんが、これは致命的なミスです。第一口座では今まで一度も逆指し値がスリップすることはなかったのです。そういった意味では外為オンラインは優秀なのかもしれません(あるいは単にスリップするほどの急動に入ったことがなかっただけなのかもしれませんが)。
 自分も初めての経験だったのですが‥‥‥指標発表の21:30。過ぎると同時にポジション画面が消えました。メタトレーダー4の発注画面など固まったまま。とても更新速度が追いつくものではありませんでした。

 ホールドしていたユーロ円は1秒足らずで80ティック超のギャップダウンをしていたのです。逆指し値もリスクコントロール機能のセーフティネットも追いつかず、ことごとくスリップ。理論上の最安値より、更に下(つまりチャートにないところ)で強制決済が入り、第二口座の資金の90%が揮発しました。

 もう笑うしかありません。追加証拠金が発生しなかっただけまだましだったのです。入金金額とポジションが大したことがなかっただけ、良かったのです。


 なんというか‥‥‥ここまで自分は惨めなものかと思い知らされた気がします。そんな1週間でした。ただ、学んだことも大きい日々でした。いつもこんな感じですけどね ^^;)

 救いなのは、この2つの口座を時間軸を変えてそれぞれに攻める方法は自分に合っていることが分かったことです。第一口座が最終日+で終われているのはその為で、普段はスキャルプの口座で忙しいので、無理にトレンドを追随しようなどとは思わなくなるので、変な焦りもありません。それに、第二口座も波乱の幕開けとなりましたが、重要指標をまたがなければ良いだけの話ですし、逆指し値を素早く入れながらの利食いを徹底すれば良いわけです。そして、それが可能となるPCを今、用意している最中です(さすがに、もう資金がキツいす‥‥‥)。
 ここまできたのが後退ではなく前進だったと信じて、今一度、相場に向かおうと思います。


「そいつの価値は何もかもが上手くいかない時に、それでも前に進もうとする根性があるかどうかだ」


 昔のボクサーが言った言葉だそうです。‥‥‥気持ち分かります。
 というわけで、ひとまず新しいグローブを用意することにして、来週のゴングが鳴るのを静かに待とうと思います。