相場は人の心を映す鏡・・・ならば相場は善でも悪でもなさそうだ

★葵の私見

　すっかり居心地のよくなってしまったドル円、81円台ですが、今日は日経平均８０円高と一緒にリスク回避の円買いが後退しています。

　G20での不均衡是正論議の思惑がドル安材料となる反面、対ドルでの欧州通貨と資源国通貨の反発を支援。対ドルで欧州通貨や資源国通貨が買い戻されており、クロス円でこうした通貨をサポートしている恰好です。

　ユーロドルも一服となった形ですが、ここまで十分に買われてきた経緯もあり、そろそろ相場の節目ではないかと考えています。ドル円に手を出すかどうかは難しいところですが、打診買いであれば十分にいけそうなほど落ち着いた動きと言えるのではないでしょうか。　

　目立ったニュースとしてはレアアース（希土類）の中国からの輸入が滞り、日米両国政府が非公式に協議しているとのこと。表だって動く時には相場も大きく動きそうです。また、ガイトナー米財務長官が改めて経常黒字国の通貨高容認を実質的に求めたことから、余計にドルが下落。

　すぐに方針転換するとは思えませんが、行き過ぎた相場というのは痛いしっぺ返しが伴うのが世の常です。ドルばかりが独歩安という形も他国が許すわけもなく・・・そろそろ、何かしらの動きがあっても良さそうなものです。今しばらくはその時を待ちつつ相場を眺めるのも悪くなさそうです。

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