反省反省、また反省

■9月25日〜週末までの実トレードの分析結果。

9月21日(月)    +66,232円(8回)

9月22日(火)     −400円(12回)

9月23日(水)      −305円(17回)

9月24日(木)    −30,755円(18回)

9月25日(金)     −5,700円(13回)


総純損益:+27,672


総トレード回数:68回(一日平均:13.6回)

大利益:37,554円

最大ドローダウン:−12,400

初期投資額からのドローダウン:14,6371円

総利益額:+123,824円(44回)

総損失額:−94,752円(24回)


勝率:64.7

プロフィットファクター1.30

期待損益(平均損益額):406.9

*同値撤退は損失、収益どちらにもカウントはしていませんが、トレード回数として含んで計算しています。


 今週は小幅ですが資産増です。素直に喜びたいところですが、なかなかそうも言っていられません。上記を見て頂けると分かりますが、稼いでいるのは月曜日だけです。ドル円が新しく上値抵抗線を越えてくる気配を見せていた先週末に買い入れておき、そのまま週をまたいでのロールオーバーにより収益をガツンと上げました。長時間に渡るトレンドを掴んだ際の収益です。自信があったこともあり、かなりの枚数をロングポジションでホールドし続けたので、大きな収入に繋げられました。
 しかし、その後はなんとかチャンスを掴もうとするものの、その日の損益が増減するばかりで、ロクな収入にはならないどころか、ジリジリと損失。
 この手の手法によるトレンドフォロー型を主軸にしたトレードだとこういった「ジリジリ下がりながらも時折、大きく稼ぐ」という、エッジの効いた資産曲線が形成されがちです。ですので火曜日、水曜日、金曜日はまあ許せる範囲です(もっとも金曜日はみすみすチャンスを逃してしまったので反省点はあります)。
 どうしても許せないのが木曜日です。大きな反省の一日でした。この日は前日のFOMCを抜けてきた&日本市場がシルバーウィーク明けということもあり、方向性が定まりやすくなることが容易に想像できました。
 ところが、その方向性が予想とは真逆へ。ストラテジスト達が言葉に詰まる中、日本市場が意外高を見せていったので、逆相関のドル円は下げ一辺倒となりました。
 前日の夜にFOMC以降に日本市場の下落を予想しての買いが多く入っていたので、期待買いが膨らんでいた分、逆方向へ動いた時のトレンドも大きなものとなりました。変に自信があっただけに「そろそろ日経も反転だろう」として一部、ナンピンも試みましたが、結果、大きな損失へ。完全に読みを外したわけです。
 ここで間違ってはいけないのは今回のナンピン自体は先週のようなミスではない、ということです。このナンピンは当初から計画されていたものだったので、かなり正確に反転タイミングに合わせていました。だから、一時は±0まで損益が拮抗したのです。

 ここで、気づいておくべきだったんですね。他の人は日経が上がった原因をあれこれと言うでしょうが、自分はサミットにおける鳩山首相の発言に注目しています。今までの総理に比べて、小泉首相以来の強いリーダーを臭わせる発言が連休中にも散見されました。外国人投資家にしてみれば評価できる変化ではないでしょうか。
 ドル円だけに限って言うなら、日本企業は決算の発表が近いので、特に輸出企業が多い日本は、真っ先にドル円が売られやすいということです(ドル建ての外貨を少しでも効率よく日本円に換算しなければならないため)。
 この辺りのファンダ的要素を考慮に入れていなかったのが反省点の1点目でした。

 2点目。これは持論ですが、
「トレンドの速度は意外性の度合いと、インパクトの大きさに比例する。しかし、トレンドの持続力はイベントへの期待感と不安感の大きさに比例する」という法則が市場にはあると考えています。
 先週までの反省で、改めて値動きなど読みようがないと明言していたのですから、下手にあれこれと考えているよりも、「今日は日中から長いトレンドが予想できるぞ」としたのであれば、そのまま新しい動きに入った時に、素直にその方向へとポジションをとってしまえば良かったのです。読めないものを無理に読もうとしてしまいました。これが2つ目の反省点です。

 考えること、調べることを否定しているわけではありませんが、下手にデータホリックに陥るのも考えものだと感じました。ただ、リスク管理の観点から意地を張らずにほどほどで損切りできたこと。その後、無理に取り返そうとせずに終わらせたこと(いつもここでやられる!)。こういった今までの自分では防げなかった損失を厳格なルールによる自己管理により回避できたこと。この点においては高く評価しても良いと考えています。


 まだ、来週の動きを読みかねていますが、少なくともドル円が90円を割れてきたことにより、また、新たな価格帯へのステージに突入したと考えて良さそうです。来週も、これまでの反省を全て生かした満足のいく“正しいトレード”を目指そうと思います。