試行錯誤の末に‥‥‥

■10月12日〜週末までの実トレードの分析結果・第一口座のみ

10月12日(月)     −5,023円(5回)

10月13日(火)     +6,097円(4回)

10月14日(水)      +2,836円(2回)

10月15日(木)      +6,688円(7回)

10月16日(金)      +1,792円(7回)


総純損益:+11,044


総トレード回数:25回(一日平均:3.85回)

大利益:15,800円

最大ドローダウン:−13,800円

初期投資額からのドローダウン:87,317円

総利益額:+42,774円(16回)

総損失額:−31,730円(9回)

勝率:64.0%

プロフィットファクター1.14

期待損益(平均損益額):441.7

*同値撤退は損失、収益どちらにもカウントはしていませんが、トレード回数として含んで計算しています。


 今週は「お、+収益を出して終わっているじゃないか」と思う方もおられるかもしれません。しかしながら‥‥‥第二口座の資金は完全に消滅しました。なんとか挽回しようと試みたのですが、資金が少なくなってきてからのハイレバは無謀だったようです。これが起きたのは週の始めです。

 その後、考えに考えた挙げ句たどり着いた結論がサヤ取りでした。以前にも一度、可能性を模索したことがあり、サヤ取り用の売買シグナルプログラムも購入したことがあったのですが、その時には「あまり儲かりそうもない」「時折、サヤが逆側に開いてしまい、耐えられる値幅を振り切れることがある」などの理由から断念していました。

 ただ、それまでの資産曲線を見る限り、見るだけで鬱になりそうなほど酷いものだったので「僅かずつでも確実に増やせる方が良い」と判断してのサヤ取り導入です。メタトレーダー4のオーバーレイ機能のインジケーターを表示させて、安全そうなペアで始めました。

 そして火曜日以降の結果は、というと‥‥‥上記の通りです。「少額だけど確実に勝てるなら、この方がいい」と、思いたくなるところです。私もついさっきまではそのように考えていました。この文章を作成する2時間前までは。

 本格的にサヤ取り用の計算を始めようと様々なデータをエクセルに入力し始めた際に、ネットで検索をかけたのですが(サヤ取り用の計算方法が知りたかったのです)‥‥‥ガビーンとする衝撃の新事実に気がつきました。この文章を読んでいる人達はもうお気づきかもしれません。


 本来、サヤ取りは2つの値動きの価格差を取っていくものですが、これは相場全体が急激に上下する株式や先物で使われている方法です。相場全体がどんなに動いても、2つの値動きが同時に動けば関係がなく、純粋に価格差のみでの勝負となるので、収益率は低くなっても確実性が増すという利点があります。

 しかしながら、(諸説、様々あるのですが)もっぱら言われているところでは「FXのサヤ取りは意味がない」というのが共通認識のようです。
 元々、FXでは二国間の通貨の強弱を計ったものが値動きとなっています。そして、2つ別々のペアを1つの通貨軸を中心にして売買するのがサヤ取りの基本となるので、「それなら、軸となる通貨を外して直接、脇の通貨同士のペアを売買すればいいじゃないか」ということに気づくわけです。

 具体例を挙げるならこうです。
 例えばニュージーランドドルと豪ドルドルのサヤを取っていこうとした場合、ドルを軸にニュージーランドと豪ドルの強弱で攻めることになる為、単にニュージーランド豪ドルで攻めれば良いじゃないか、となります。しかし、ニュージーランド豪ドルは結構マイナーなペアなので、このペアを扱っていないFX業者を使っている人は多いと思われます。ですので、そういう人なら代替え用のペアとしては使える小技ではあります(もっとも、そんなマイナーなペアなんて日本人はほとんどやらねーよ、という話もある)。


 ごちゃごちゃと書きましたが、要するに‥‥‥意味がないいいいいい!?


 まあ、全く意味がないのかと言うとそうでもなく、スワップポイントを比較的安全に稼ぐ為には良いという利点もあります。ただ、資金の少ない現在では明らかにスワップ益など微々たるものなので、私にとっては意味がありません。
 (注意!:一説には単一ペアの片張りとサヤでは違うと言う方もおります。確率統計で約分するかしないかという違いです。つまるところリスク回避ができるというわけです)

 でもそうは言っても今週は僅かでも稼いだじゃないか、と‥‥‥。そう、気になっているのはここです。稼げたのです。「運が良かったからだろ?」確かにそれはあるでしょうが‥‥‥私は別の点に注目しています。
 危険なサヤを取りに行こうとしなかった、ということです。
 ポンドが急激に買われ始めた時には「ポンドは値動きが読みづらいからポンドを外したペアでサヤを取ろう」としましたし、ドルが動いた時も同様にしました。主戦場から外れたところでのみサヤ取りに徹したのです。

 これには2つの意味があります。1つには「主戦場から外れたサヤ取り=マイナーなペアで攻めていたことと同義」であること。もう1つには「サヤ取り=資金を分割しての少リスクでのエントリーと同義」ということです(サヤ取りは2つの値動きで攻める為、資金を分割しているのと同じことと捉えています)。


 FXにおけるサヤ取りを完全に否定するというのであれば、この2つの条件を満たしていれば地味でも着実に勝てるのではないか、という結論にたどり着くわけです。果たして、これが正しい選択肢なのか、実践していくのかどうかも分かりません。しかしながら、一つの可能性として「こういう方法もあるんだな」と認識しておくのは今後にとって幅の広いトレードスタイルへと繋がる気がします。


 頭を抱えながらもがきながらもジリジリと前に進まなければ、それまでの試行錯誤に意味などなく、過程のない結論にも意味はありません。偶然や運ではなく、実力で勝ち取らなければならないのです。常に前へと進む為にも、今日もまた、脳に汗して考えます。




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